訪ねたパークで早めの退園を余儀なくされた日 思いがけないタイミングで 娘に誘われるままに レイトショーの映画館に駆け込んだ ストップモーションつまりコマ撮り撮影で制作されたアニメーションだという 如何にも日本的なポスターに やや懐疑的な気持ちを抱きつつも 「観られるとは思ってなかったから 嬉しい!」と勧めてくれた娘について行った 開演前の僅かな時間 映画館入り口で手にしたチラシに目を通して驚いた おお!! スタジオLAIKA アメリカ オレゴン州ポートランドを拠点とする凄い集団 前に観たアニメーションでも感動したことを思い出した 彼の他の作品 Corpse Brideを観た時 コマ撮りアニメーションの魅力を再発見した タイトルとは異なり 全編を通して隻眼の少年KUBOが弾くのは三味線 つまり三弦 物語の最後になり ようやく 「あ〜 そういうことねーーー」と納得 エンディングロールには多くの日系らしき名前が記されていた きっと彼らが祖父母や両親や親族から継承してきたに違いない日本文化への深い愛情を感じ取った 外国のフィルターを通してではない形で表現する意欲を強く感じた 様々な伝説の影響 幻想的な精霊流し 北斎や広重の色彩や構図 命を吹き込まれ舞い上がる折り紙たち あるいは ふと黒澤が浮かんだ古武士の姿 死生観 等々 .......異国の人が描く“和の世界”であることを忘れ 違和感なく浸ることができた (今まで 努力して観た”ハリウッド製の日本”には 気持ちを逆なでされることが多かった・・シャッキリ歩く日本の村人 とか 裾をはだけて歩く芸者 とか 日本の山村のはずなのにパームツリーが消されていない とか やたら愛を叫ぶ とか とか・・) 映画館のロビーでは 実物が展示されていた! 人形を実際に見られる幸運なタイミングにも感謝! エンディングの曲は なんだか聴き覚えがある それもそのはずジョージ ハリソンの While My Guitar Gently Wheeps 懐かしい! 更に 全編を通じて超絶技巧の三味線の音色が流れ これは誰?誰??と ずっと気になっていた (吉田兄弟 ? じゃないなあ なんだかもっとシャープ!!とか考え続けた) 英国を中心に活躍する津軽三味線奏者の一川響さんの演奏だと知った! 時に 剣の切っ先を思わせるような鋭利な音色に魅了された 映画が終わった通りには もう人影もまばら、、、 明るい日差しの時間帯に 仕事先へと急ぐ道すがら眺めるのとは違う美しさを 楽しめた 終電を逃さぬよう 駅へと急いだ コマ撮りアニメーションに注がれた製作スタッフの熱い思いがしっかりと伝わり 寒さも忘れた帰り道 映画好きな娘のお陰で 心に残る作品に出会えた 思い立って出かけた”遊園地”が 通常より早めの退園の日であったものの 結果的には 予想以上の楽しい一日となった /////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
by mother-of-pearl
| 2018-01-31 23:05
| 嬉しかったこと
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