桐箱を見つけた時期は去年の年末 クリスマスに因んだ水引を掛けてくださった 新たな扉を開ける息子への餞に........と ようやく手渡せる日を迎えたのはクリスマスイヴ そっと蓋を開けた息子には 予想もしていなかった対面となり 驚かせてしまった 彼が小学生の頃 家族総出で作家さんのお宅を再訪し ご夫妻から大歓待を受けた日 「僕はこれ!!」と指さした ..........これ って アナタ!! ネ ネダンが!! 弟も妹も 兄に続いて それぞれ指さす あらら ら ら ! 息子2人が生まれた街で出会った作家さん 次男が生まれたばかりの頃 走り回る息子1を連れ 息子2はおんぶで出かけたギャラリー 楠木に彫られた観音像に魅せられ 一週間の会期中4日通った展覧会だった 考え抜いた末 大決断で手元に置くことにして以来 ご夫妻との交流が始まった 仏師として素晴らしい仏さまを彫る他 様々な作品を創り続けた 中野清光氏 出会った場所は 沼津市のほさかギャラリー 毎年欠かすことなく頂戴した版画の年賀状 そして奥様からの手書きのお手紙はLAにまで届いた 沼津を離れた後 関東に移動した時 学齢期に達した子供達と共に懐かしいお二人を訪ねた 三人それぞれが別々の小さい仏さまを指さした後 いつかの日の為に と内緒で手元に取寄せておいた 20年以上前のこと ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 思いがけない贈り物を手にした息子1は しばらく沈黙した後 『帰ってから頂くことにします あちらでは空き巣被害も想定内のことなので 盗られたくないから』 ![]() 再び手渡せる日まで どこにいても 誰の手の中にあっても 中野先生ご夫妻の柔らかな笑顔が重なっている
by mother-of-pearl
| 2018-01-10 01:26
| 心に響く
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