寒い冬から 束の間のエスケープ (かなり前のお話)
明るい日差しと湿度の低さが 心を解き放ってくれる街 いつもの場所に車を止め いつもの銀行で会話を交わし いつものコーヒーショップに向かう 温かい香りに満ちた店内で コーヒー豆を挽いてもらい 熱い一杯を手に 席を探す 彼女は約束通りの時間に現れた 機内の映画のシーンで見かけた彼女が 今 目の前で微笑んでいる!!! (お顔写真の公開は ご本人の了解済み) 彼女の職業を知らない訳ではなかったけれど その点には触れることもなくずっと会ってきた友だち 控え目に 『荷物にならなかったら・・・』と 息子さんへの小さな包みを預かる いつも彼女とは こんな風に 遠くにいる子を思う母親としての気持ちでつながってきた 前回会った時 『最近ベン・アフレックと仕事する機会があったの 覚えてたら観てね』と書いてくれたのはARGO 大きな賞を獲得した映画となり 期待した通り 機内で観ることができた! (映画館だと許されない画面の撮影ができ 彼女自身が 『この写真 転送してね!』と喜んでくれたほど) それから 元上司が仕事の時間を割いて 会いに来てくださった 続いて 心の友と呼べるようになったかつての同僚が 変わらぬ笑顔で現れた 大切な友だちそれぞれの時間を頂き 短い時間の中で お互いの過ごしてきた時間を語り合う 『じゃ また 東京かLAで!』 本当にまた会えると信じ合える友だちがいる事実を 心からありがたく思った さあ また がんばろう!と 車に向かう頃には 青い空の色を吸い込んだように美しい車が止まっていた 思わず笑みがこぼれるカリフォルニアの普通の一日が終わった 帰り道 通い慣れた交差点で止まった時 道の向こうに着陸寸前の低空飛行の機体も眺められた! なんでもない街角で 時々 ズキンと心が痛む 『毎日この道を通っていた頃の暮らしを手放してしまったんだな~』 信号が変わった瞬間 センチメンタルな心のスイッチを切り換える 『いや!そうじゃない どこにいても 私は私! あちらにいてもこちらに戻っても そこが私の居場所!!』 ようやく こんな風に思えるようになった 夢の時間は あっという間に過ぎて行った ///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
by mother-of-pearl
| 2013-04-21 08:14
| 心に響く
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