冷たい雨が降り続ける夜 ポツンと灯りがともるゲートに続々と人々が吸い込まれていく 特設会場のテントは 人々のざわめきとワインの香りが混ざり合い 開演前の高揚感が満ちていた フランスから来た 騎馬スペクタクルジンガロ が始まる!!! 今回の題目は 『バトウータ』 ロマ(ルーマニアの放浪民)のくらしがテーマ ルーマニアからの二つ音楽集団の演奏も素晴らしい ジンガロ来日の情報を見つけ 友人に一緒に行こうと声をかけて以来 待つこと数ヶ月 馬とバイクに憧れた“少女時代”・・・・どちらも父に禁じられたまま大人になったので 憧れは永遠に消えない 木場公園内の特設会場に入場する かすかにオガクズの匂いが心地良い 馬の足を傷めないように 地面に敷き詰められているらしい 円形の馬場を取り囲むように 急角度の客席が360度方向に設営されていて 薄明かりの舞台には 既に十頭以上の馬が静止したまま 存在感を語り始めていた 走り始める見事な馬たちの動きを見た途端に わけもなく感動の涙が流れる・・・それほどに美しい馬たち!!! (パンフレット写真より) ジンガロを率いるバルタバスは ヴェルサイユ馬術スペクタクル・アカデミーの主宰者でもある (パンフレット写真より) バルタバスをじっと見つめるジンガロ↓ (17年間バルタバスと共演した黒毛の馬) 『ジンガロは一座にとって最初の馬でした。スペクタクルのなかで私は彼には乗らず、 いつも自由に走らせていたんです。・・・・・・・・・・・・・・・略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 攻撃をしかけるような演技もする馬で、そんなところも彼の個性でした。馬が優位に 立ったり、私が優位に立ったり、演目の中で力関係の変化があって面白かった。 出会ったのはジンガロが一歳。私も若かった。長い時間一緒でしたから、思い出深い馬です。』 (主催者バルタバスの言葉) _____ジンガロのパンフレットより抜粋 ただただ ため息の連続の一時間半が終わり 会場の外へ 演技を終えたばかりの人と馬が そこに いた! 38頭の馬たちと35人の出演者たち 馬は 体の大きさからは想像もできない程 繊細で神経質な動物 開演中は 写真撮影や携帯の液晶ですら禁止されるのは当然のこと とは言え 実際の演技は 乗馬の専門家である友人が ため息をつき続けるほど見事なものだった 突然 物が地面に落ちたり 空間を何かが飛んだり 人々が動き回るだけでも 馬は自制を失うことがある ジンガロに登場する馬たちは その全てを淡々と受け入れ アクロバティックな演技を支え続け 走り続ける 友人の観察によると たった一頭だけ まだ若く神経質そうな馬がいた と言う 馬の耳が ぺたりと後ろに倒れるので分かるらしい それにしても・・・・と乗馬のプロの彼女ですら言葉を失うほどの 超絶技巧の馬たちの美しさ!!!!! この長身の彼女(→)のお陰で夢のような時間を過せた バイクを乗りこなし スキューバ・ダイビングでイルカと語り 乗馬の長時間耐久レースもこなしていく彼女は 私のヒーロー ジンガロに同行した 他の仲間(全員20代・30代のアーティスト)は 彼女と共に つい最近 アイルランドへの取材旅行を終えたばかりの人たち 馬との生活の取材をしつつ 彼女のリードで乗馬体験をし のめりこみ始めているらしい 風邪が治ったばかりで 残念ながらみんなとのトークは途中退席だったけれど 彼等の取材記事が載るSevenSeas誌(2月20日発売)が楽しみ! ジンガロの公演は始まったばかり・・・・・・・
by mother-of-pearl
| 2009-02-01 16:09
| 美しいもの
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